近畿産業信用組合は大阪市に本店を置く信用組合として地域に密着した営業活動を行っています。信用組合は金融機関の規模も小さく、大手金融機関のようなマス層を相手にした金融取引は展開しにくいのが実態なのですが、近畿産業信用組合の場合は小規模金融機関であるメリットを生かし、年金受給者向けのユニークなローン商品を販売していることが特徴ともいえます。
年金受給者向けの融資については、一般的には公的な融資制度では、年金担保融資という制度を各金融機関で取り扱っているわけですが、利用者の立場からすれば、金利は低金利であることから問題はないのですが、手続きが煩雑であること、申込から融資金が振り込まれるまでは相当の日数がかかることにより、即効性という点では難点があります。
近畿産業信用組合の場合は、急に資金が必要となった年金受給者のために、年金受給額を上限に無利息の融資商品を取り扱っていますが、常識を覆した画期的な融資商品であるといえます。なにせ友達から資金を借りるという感覚で銀行から、お金を借りることができ、しかもその利息がゼロである、これは本当に資金が必要な年金受給者にはとても魅力的な融資商品でしょう。しかしこの融資商品を利用できるのは営業エリアに居住する年金受給者に限定されるようです。金融機関としてはリスクを抱えながらも、地元に住む年金生活者のピンチを金融面にてサポートしたいという思いを商品にしたといえるのです。
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